オンラインカジノは日本だけでなく世界中で人気ですがいつから存在しているのか歴史を振り返ってみました。
これを読んでいただければオンラインカジノがどんな変化をしながら広まってきたかが理解していただけると思います。
今では日本でもスマホで当たり前にオンラインカジノをプレイできていますが誕生した頃から考えたら夢のような環境なんですよね。
オンラインカジノは歴史上いつ誕生した?
1996年に誕生したインターカジノが世界初のオンラインカジノ
世界で最初に誕生したオンラインカジノは1996年に誕生したインターカジノとされています。
おそらく他社カジノもこの時期にはすでにいくつか存在はしていたと思いますがインターカジノの名前がしっかりとオンラインカジノの歴史に残っているのはライセンスをはじめて取得したカジノとして記録されているからです。
インターカジノが誕生する直前の1994年にイギリス連邦加盟国のアンティグア・パーブーダというカリブ海の小国でオンラインカジノのライセンスという概念が誕生したんです。
そのライセンス誕生の2年後(1996年)に正式にオンラインカジノのライセンスを保有したオンラインカジノ第一号としてインターカジノが生まれたわけです。
じゃあその当時のゲームはインターカジノが独自に用意していたのか?と言うとオンラインカジノ開業時にはすでにマイクロゲーミング社が1994年からソフトウェアを開発していてインターカジノ登場時にはすでに今と同じくマイクロゲーミング社のゲームが導入されていたそうです。
オンラインカジノが誕生した1996年頃の日本はどんな時代だったか?
当然ですがまだ一般の人にはインターネットは普及していないためPCすら自宅にないのが当たり前でした。
それに今でこそスマホでオンラインカジノをプレイするのが当たり前になっていますが1996年の日本はガラケーもまだ2つ折りがあるかどうかというギリギリのところで社会人でも携帯電話を持ってる人は少なかったです。
その後、年月は過ぎて日本でオンラインカジノが普及し始めたのは高性能のスマホ普及率が高まった2018年(平成30年)くらいからだと記憶してます。
それまでは日本語対応のオンラインカジノも少なく、入出金も海外と送金のやり取りをするなどまだまだ不便でした。2020年頃からやっとクレカ入金の成功率が安定してきて、仮想通貨が使えたり、銀行送金が国内送金扱いでできるようになったりと大きな変化があり現在の状況と成っています。
ここからは話を1998年に戻しますね。
2000年直前はオンラインカジノが世界的に激変した時代
2000年直前の1998年~1999年はその後に世界中でオンラインカジノプレイヤーが増加することになった基礎を作った時期です。
それまでのオンラインカジノは1人で孤独にプレイをするものでしたが他の人とプレイを楽しめる「マルチプレイヤーテーブル」が誕生したんです。
ちなみに当時からオンラインカジノではチャットで会話ができていたそうですが今でもチャットでしか会話できないところは大きく進歩していなくて残念な気がします。
次に、本場のランドカジノでプレイをする人も魅了したプログレッシブジャックポットの導入で多くの新規プレイヤーが増えたそうです。
プログレッシブジャックポットは大当たりが出るまでひたすら掛け金を貯めていくスロットマシンで今でこそ当たり前に存在していますが当時のオンラインカジノではそんな爆発力を持ったスロットがなかったので一攫千金の夢を見るプレイヤーで湧いたそうです。
当時も今も、ジャックポットマシンで当たれば1億円~3億円が出る可能性があるため根強いファンがいますが25年ほど前からインターネット上に存在していたことに驚きました。
個人的には2000年代のインターネットの速度と自宅用のPCがどれほどスムーズに対応できていたかが驚異があります。何となくですがフリーズしまくったり展開が遅くて今だと耐えられないレベルだったと予想できます。
日本語対応の最初のオンラインカジノはインペリアルカジノだった
今でこそ当たり前のように存在している日本語対応のオンラインカジノですが最初に日本語に対応してくれたのはインターカジノではなくてインペリアルカジノでした。
今は名前を聞くことがないインペリアルカジノですが調べたところ2020年3月に閉鎖していました。
日本語対応のカジノが他にないなら利用者は多かったはずですが、どうやらインペリアルの成功を見て他社カジノが次々と日本語に対応しはじめたことで厳しくなったのかもしれませんね。
それと、通常のオンラインカジノはソフトウェアは専門業者のものを導入していましたがインペリアルカジノは自社開発で頑張っていたのも良くなかったのかもしれません。
2003年 eCOGRA(イーコグラ)立ち上げ
2003年オンラインカジノの不正を監視する第三者機関(で非営利法人)の「eCOGRA(イーコグラ)が誕生しました。
世界有数の監査機関として知られるPricewaterhouseCoopers(プライスウォーターハウスクーパース)のノウハウをもとに設立されたためプレイヤーにとってはこれ以上に安心できる監視体制はありません。
2010~2011年 ライブカジノゲームの配信が開始
2010年頃までのオンラインカジノはコンピューターを相手にプレイが楽しめるものリアルタイムでディーラーを相手にカードゲームができる体制はありませんでした。
それが2010年~2021年頃から現在と同じようなライブバカラなどのリアルタイムのライブゲームを始動しはじめました。
当時のインターカジノがメインソフトウェアとして導入していたマイクロゲーミングやエボリューションが仕掛けたものでこれは大きな反響を得ましたが本格的にプレイヤーに受け入れられて今のように人気ゲームとなるのはもう少し後の話です。
と言うのも、ネットの通信環境が特別に良い人や利用しているPC(当時はまだスマホでプレイはできなかった)のスペックが相当に高いものでないとライブゲームをスムーズに操作できるものじゃないかったからです。
個人的な記憶では2016年頃からPCスペックがそこそこでもスムーズにライブゲームの操作ができるようになった気がします。
PCやスマホのスペックそれにネットの通信環境が高くなった2018年あたりからはライブゲームをする日本人も増えたために新規参入するオンラインカジノも増えました。
ただし、それと同時に人気のでなかったオンラインカジノは2020年以降は次々と撤退・閉鎖する傾向が高くなった印象です。
2019年 多くのカジノがマルタライセンスをキュラソーに変更し仮想通貨に対応した
2019年まではオンラインカジノのライセンスといえば最上位はマルタライセンスというのが一般的でした。
もちろんマルタの取得難関さは今でも最上位なのは間違いありません。
それが2019年~2021年にかけてマルタからキュラソーライセンスに多くのオンラインカジノが変更をし始めた激動の時代を迎えました。
その理由は仮想通貨をプレイに使えるようにする配慮です。
マルタライセンスは仮想通貨を使うことが許可されないようで、マルタライセンスのままでは多くの仮想通貨ユーザーを逃してしまうことになったわけです。
仮想通貨ユーザーは当時それほど多くはありませんでしたが当時は仮想通貨バブルに向かっている真っ只中だったので日毎に価値が上がる通貨を利用したい人が多い時期でした。
また、何よりも仮想通貨を使うプレイヤーは高額プレイをするハイローラーと呼ばれる層が多いため、人数こそそこまで多くなくてもハイローラーを逃すことはオンラインカジノの運営では大きな痛手となったわけです。
そこでベラジョンやエルドアなどの老舗カジノもこぞってマルタからキュラソーに変更しました。2023年の今ではマルタライセンスのままでいるカジノはラッキーニッキー・ネットベット・ジャックポットシティーのわずか3社しか残っていません。
なのでキュラソーライセンスを保有しているカジノでも実際にはマルタ並に厳しい管理をされていて安心できるカジノばかりだと思います。
2020年以降 ほぼ全てのカジノが中間決済サービスを導入して入出金がラクになった
2020年になぅてから多くのオンラインがそれまでのカジノとプレイヤーで直接に決済をしていたスタイルをやめて間に中間決済サービスを挟むようになりました。
中間決済サービスを挟むことで、例えばプレイヤーがVISAカードで入金した際に入金エラーにされる心配が解消されました。
クレカ会社や銀行は自社のサービスをギャンブルに使われることを嫌がるため、今までは決済の瞬間にカジノに支払いすることがバレた瞬間に処理をエラーにされていました。
とくにクレジットカード入金はエラーにされる確率が高く、カジノの公式サイトでは「VISA対応」と書かれていても実際には使えないことが多かったんです。特に2020年頃が一番ひどかった印象です。
でも中間決済サービスを挟んだことでVISAで入金する相手がカジノとは関係のない会社になったために確実に入金ができるようになりました。
この傾向は銀行送金にも言えて、今は日本から銀行を使って入金する時はカジノに入金することなく中間決済サービスに入金するスタイルになっています。
おかげで今はクレカでも銀行送金でもEウォレットでも何を使っても確実に入出金ができるようになっています。
2022年 山口県の誤送金問題でオンラインカジノのプレイに賭博罪が適用されなかった
2022年に山口県で「誤送金問題」があり、誤送金でお金を受け取った人がオンラインカジノで使ったことが話題になりました。
ここで重要なことは、世間では「オンラインカジノは違法」と言われているのに(本当は違法じゃない)、最終的に賭博罪に問われることはなかったということです。
※今の日本ではオンラインカジノを違法と決めた法律がないため「違法にならない」わけです。
本当に「オンラインが違法」なら誤送金された役所のお金を使ったことと同様に賭博罪の適用にもなるはずですがやはりなりませんでした。
”お金を振り替えて不法の利益を得た”として「電子計算機使用詐欺罪」で起訴はされましたが賭博罪は適用されなかったのはもしかすると「カジノ誘致・カジノ法案」の影響が大きかったのかもしれません。
こちらも参考にどうぞ⇛ オンラインカジノの違法性・合法性について
オンラインカジノの歴史 まとめ
- 世界初のオンカジは1996年に登場したインターカジノ
- 2000年前はコンピューター相手に1人でプレイしてた
- 日本語対応の最初のカジノはインペリアルカジノ(今はない)
- 2003年にeCOGRA(イーコグラ)が第三者機関の監視をスタート
- ライブゲームが現在のレベルになったのは2010年あたりから
- 仮想通貨が使えキュラソーライセンスブームが2019年から始まる
- 2020年頃から中間決済サービス導入が増えクレカ入金も確実になった
- 2022年山口県の誤送金問題でもオンカジプレイヤーに賭博罪は非適用だった
オンラインカジノはどうやって遊ぶのか?が分かる過去記事も人気です。